ベルゲン通信10月号「マンガを読もう、テレビを見よう」

 過去最高に暑かった夏も過ぎ、読書の秋となりました。塾内のあちらこちらにある本は立ち読み自由なので、お気に入りの本を見つけて読んでみてください。そしてそこにマンガも加えてほしいのです。マンガは読もうという気になりやすく、しかも取り上げている題材は多岐にわたります。だから広い視点からものごとを見る習慣づけに役立ちます。またテレビについても同様です。日曜の夜に放送されていたドラマ「VIVANT」はストーリーのおもしろさだけでなく、実在の国や組織でないことはわかっていても世界地理や世界情勢に興味を持たせてくれるものでした。

 ところが最近はテレビを見ない人が増えているようです。テレビ以外でみんなが夢中になっていることも各自バラバラな印象です。同じ年代でもそれぞれの興味が細分化されて、共通のプラットフォームが薄れてきている気がします。もちろんネットから得る情報の比重が高まっているからということもあるでしょう。しかしネットには何らかの誘導があります。知らないうちに受け身になっていることを意識しなければなりません。それが加速すると、自分の興味に合ったものだけが返ってくるエコーチェンバーという状況にからめとられてしまいます。それに対してどのマンガを読むかは自分の意志で決められます。また最近のテレビはTVerなどを使えば受け身でない視聴ができます。

 ここの塾のみなさんは、親に言われたから、部活の友達がたくさん通っているから、チラシを見て有名そうな塾だからなどの受け身の理由で入塾してはいません。自分で決めて来てくれています。ならば自分が触れたい日頃の情報も広い範囲から自分で選んでみてはどうでしょうか。

 休憩コーナーにマンガそのものはそろえていませんが「スラムダンク勝利学」という名言集ならあります。違った考えを持つこと、目線を変えること、常にプラスに考えることが仲間とともに勝利をつかむ道だと教えてくれます。どうぞ手に取ってみてください。